生命応答戦略科学 第7回講義

地球と生命の歴史

最終回の講義では、地球の成り立ちと生命の進化について説明し、最後に現在の地球生態系における人間の位置について考えてみました。


Q:今回の講義で、光合成の地球上の影響の大きさに驚いた。人間が消費、そして破壊しているものとして、講義では石油、石炭、鉄鉱石などの資源、オゾン層、低い温室効果が挙げられていたが、そのどれもが人間にとって大切なものである上に、光合成生物の光合成によって生み出された結果であることが、自分の光合成の認識を大きく変えた。自分がこれまで考えていた以上に光合成の恩恵を授かっていたのだと思いました。
 光合成の研究を含め、植物の研究の中には、植物の能力を増強して人間の役立てようとする目的のものある。しかし、光合成が地球上の生命に与える影響が大きいがために、環境問題の解決という点でみると、これだけでは根本的な解決にならないと考えました。例えば、光合成の能力を増強させた植物を開発できたとしても、限りある資源である石油、石炭、鉄鉱石が大量に消費されることも、オゾン層が破壊され続けることも、温室効果ガスの増加も、結局は改善されていないように思いました。この大きな環境問題の解決のために、植物にのみその負担を負わせるのでなく、わたしたち自身も変化していかなくてはならないと考えました。

A:人間が変わらないといけないのは確かでしょうけれども、人間というものは、手ひどく失敗してからでないと学習しないところがありますから・・・


Q:生命が絶滅してもまた増える事ができた、ということで、生命自体になにかしらの抜け道がいつもあったことを感じました。その中で、光合成がいかに大切かということがよくわかりました。また、源であるストロマトライトはその間にも増え続けていたのですね。一度見てみたいです。

A:生きたストロマトライトは、オーストラリアのシャーク湾というところにあるそうですが、僕も実物は見たことがありません。一度行ってみたいですね。


Q:生態系のピラミッドで頂点にある人間が全動物のバイオマスの2割と聞いて驚いた。これに、さらに家畜と栽培作物の分を加えると、現代の生態系にものすごい負担をかけているように思える。そうした中で、あと三十年ほどで原油など、いくつかの天然資源が枯渇すると言われている。そうなると天然資源の争奪戦となる他はなく、これから人類は最終戦争に向かってに突き進んでいくと考える。(もうすでに始まっているが・・・) 何千万年かに一度、生命は大量絶滅を経験しているようですが人類は、今まさにその歴史的な転換点に立っていると思う。

A:ある環境の中で生きていける生物の量を環境収容能力と言いますが、現在の人口は環境収容能力ぎりぎりまで来ていることは確かだと思います。