光合成色素にはどのようなものがありますか

光合成色素には大きく分けて、クロロフィル、カロテノイド、フィコビリンの3種類があります。クロロフィルは植物が持つクロロフィルと光合成細菌が持つバクテリオクロロフィルがあり、それぞれに、クロロフィルa, b, c, d, f、バクテリオクロロフィルa, b, c, gなとといった細かい分類があります。ただ、クロロフィルとバクテリオクロロフィルは、それぞれに特徴的な構造があるわけではなく、単にそれらを持っている生物が植物(あるいは藻類、シアノバクテリア)が、光合成細菌か、という違いで定義されています。カロテノイドにはカロテンとキサントフィルの2種類があり、これは、前者は酸素原子を含まず、後者は含むという構造上の違いがあります。カロテンには、αカロテン、βカロテン、γカロテンがあり、キサントフィルには、ゼアキサンチン、アンスラキサンチン、ビオラキサンチン、ネオキサンチンなど、極めて多くの種類があります。フィコビリンとしては、フィコシアニン、アロフィコシアニン、フィコエリスリンの3種類が主のものです。より詳しくは「光合成の教室」の中の「光合成色素」をご覧下さい。また、最近のクロロフィルの研究を紹介した「新しいクロロフィルの研究」も参考になるかも知れません。