二酸化炭素が吸収されるとなぜ溶液はアルカリになるか?

藻類によってpHが変わるのはなぜか?」に載っているように藻類によって二酸化炭素が吸収されると溶液がアルカリ性になります。これを化学式で見てみましょう。二酸化炭素は水中では、CO2 + H2O <-> H2CO3 <-> H+ + HCO3-  という平衡になっています。ここで、一番左辺の二酸化炭素濃度が減ると、反応は左へと移動しますので、一番右辺にある H+ (プロトン)の濃度は減少します。プロトン濃度の対数(の正負を逆転したもの)がpHですから、プロトン濃度が減少すれば、pHは増大することになります。