藍藻の分子生物学2007

これまで2年ごとに国内の藍藻研究者が一堂に会して最近の研究内容を披露し討論する機会として藍藻研究会が開催されてきました。 本研究会はそれを受け継ぎ、できるだけ未発表のデータやアイディアを持ち寄っていただいて、これからの藍藻研究の新たな展開を 方向づける契機となれば幸いと考えております。藍藻を研究材料として日々研究をされておられる方々ばかりでなく、これから藍藻を使って研究されることを考えておられる方々も是非ご参加ください。

2007年12月

オーガナイザー 池内昌彦(東京大学)
坂本敏夫(金沢大学)
田畑哲之(かずさDNA研究所)

プログラム

第1日(12月3日(月))

13:30 - 13:40 坂本敏夫(金沢大) はじめに

13:40 - 14:20 小俣達男(名古屋大) 窒素化合物の授受を介したラン藻と糸状菌の相利共生系の構築

14:20 - 14:50 富谷朗子(海洋研究開発機構) シアノバクテリア-植物共生系に重要なホルモゴニア形成の分子機構

14:50 - 16:00 ポスターセッション1

16:00 - 16:20 小池裕幸(兵庫県立大) Synechocystis 6803の機能未知遺伝子slr1923の機能解析

16:20 - 16:40 久堀徹(東工大) Synechocystis sp. PCC 6803のふたつのチオレドキシン還元経路の使い分け

16:40 - 17:00 日原由香子(埼玉大) シアノバクテリアゲノムのリシーケンスと複製起点領域の同定

15:50 - 16:10 佐藤直樹(東京大) Synechocystis sp. PCC 6803の光合成系I遺伝子群の光強度依存的な転写調節機構

17:00 - 17:20 坂本敏夫(金沢大) 陸棲ラン藻 Nostoc commune(イシクラゲ)の極限的な乾燥耐性

17:20 - ミキサー

第2日(12月4日(火))

09:20 - 09:40 今清水正彦(国立遺伝研) ラン藻のRNA polymeraseにおけるメタルイオン誘導性のabortive転写

09:40 - 10:00 田中寛(東京大) Synechococcus PCC7942におけるグループ2シグマ因子RpoD3発現の強光による誘導とその分子機構

10:00 - 10:20 仲本準(埼玉大) 熱ショックタンパク質:シアノバクテリアにおける、その発現と機能

10:20 - 10:35 休憩

10:35 - 10:55 片山光徳(日本大) 多様なラン藻

10:55 - 11:15 吉田天士(福井県立大) Microcystis aeruginosa に感染するシアノファージMaLMM01のゲノム解析

11:15 - 11:35 藤田祐一(名古屋大) ラン藻 Synechocystis sp. PCC6803におけるクロロフィルのE環生成反応

11:35 - 11:55 佐藤直樹(東京大) シアノバクテリアの数理生物学

11:55 - 13:15 ポスターセッション2・昼食休憩

13:15 - 13:35 魚住信之(東北大) ラン藻のカリウム輸送系

13:35 - 13:55 粟井光一郎(埼玉大) Synechocystis sp. PCC6803でDGDGはリン酸欠乏条件での生育に必須である

13:55 - 14:15 小島幸治(愛媛大) ラン藻の翻訳因子EF-Gの酸化還元を介した翻訳制御

14:15 - 14:30 休憩

14:30 - 14:50 櫻井英博(神奈川大・早稲田大) 大規模水素生産を目標とするシアノバクテリアの遺伝子工学的改良—ヒドロゲナーゼ及びニトロゲナーゼ関連遺伝子

14:50 - 15:10 宮下英明(京都大) アカリオクロリスのゲノム

15:10 - 15:30 藤田信之(製品評価技術基盤機構) スピルリナのゲノム解析

15:30 - 15:50 金子貴一(かずさDNA研) 水環境に重大な影響を及ぼすシアノバクテリア Microcystis aeruginosa NIES-843 のゲノム構造解析

15:50 - 16:10 池内昌彦(東京大) おわりに